徒然雑記 第10回 「日常英会話、ビジネス英会話」
みなさん、こんにちは。ゆぴるんです。
年が明けてから、すっかり滞ってしまいました。
時間とネタがあるときに書いておかないと、このままズルズルいってしまいそうです。
さて、前回まで複数回にわたって国語や社会といった学校の教科について、
私が学習塾で教えていた経験から好き放題書いてきましたが、
今回は最近のことからネタを拾っていきたいと思います。
ここでも再三書いてきたように、私は転職経験があります。
そして、実をいうとこの半年から1年くらい、ある種の趣味のような形で企業の採用面接を受けてきました。
「趣味」と書くといろいろ角が立ちそうですが、
コロナ禍で平日でも出勤せず自宅にいることが多くなり、人に会う機会も減っていたなかで、
誰かと話したり、見識を広げたり、自分自身を見つめ直したりしながら、いまよりいい待遇でおもしろそうな仕事に巡り合うことができれば御の字という思いから、
企業のオンライン面接などに参加してきました。
その内容は、いつか機会があれば書くこともあるかもしれませんが、
今回は求人情報のなかでよく目にしたある言葉について、私見を述べたいと思います。
その「ある言葉」とは、
「日常会話レベルの英語力」や「英語でビジネスレベルの会話ができること」
といった表現です。
個人的には、とても抽象的な表現だと感じています。
どの程度からどの程度までが「日常会話」なのか、どの程度から「ビジネスレベル」なのか、こちらが判断しづらいからです。
(もちろん、応募者の英語が自社での業務に使えるかどうかを企業側が判断するために面接があるのだと思いますが)
たとえば、私はプロレスや格闘技が好きで、同じ趣味をもつカナダ在住の友人(カナダ人)とメッセージアプリを使ってよく会話をします。
さて、プロレスや格闘技ははたして「日常」会話でしょうか?ラリアットやスープレックス、サブミッションといった単語は、日常会話レベルのものなのでしょうか?
あるいは、ビジネス=商売と考えると、たとえば
”How much?” ”10 dallors"
といったシンプルな会話さえも、「ビジネス」英会話です。
もちろん、求人広告に出ている「ビジネスレベルの英会話」はそんなシンプルな話ではなく、おそらくは
「英語を使って専門用語や専門知識に対応し、ある程度まとまった金額を動かすための交渉が滞りなくできる」
といったレベルを指すのだと思います。
だからこそ、問題はこの「専門用語」や「専門知識」だと私は考えています。
以前に書いたことがありますが、コミュニケーションをとるという点にのみ絞っていえば、中3レベルの英語力(英検3級程度)で十分だと私は考えています。
専門用語や専門知識といったものはあとからついてくるものです。
私も日本語学校で勤務し始める以前は、在留ビザの種類などほとんど知りませんでしたが、現在はそれを専門にあつかい、必要があれば他者に説明したりしています。
また、「英語で滞りなく会話ができる」といっても、私たちが母語である日本語をド忘れしたり、どういえばいいのかわからないことがあったりするのと同じように、
外国語のネイティブの人たちも言葉をまちがえたりうまく表現できなかったりすることがあるのです。
ですから、bigとlargeの使い分けができなかったり、teachedやspeakedなんて言ってしまったりすることは、たいした問題ではありません。
確かに、場面や相手によっては残念な人だと思われることもあると思いますが、
たいていはあとから自分で気づいて恥ずかしくなるくらいで済みます。
大切なのは、姿勢だと思います。
日常会話というのは、なんの予備知識もなくできる会話のことで、
ビジネス会話というのは、ある程度の知識をもった者同士の会話のこと
ではないでしょうか。
繰り返しますが、知識というのはあとから身につけることができます。
ですから、就職活動などで「ビジネスレベルの英会話」という場合、
大切なのはその分野の専門知識を身につけようという志が感じられるかどうか
という点だと思いますから、
これから就職や転職をしようと考えているみなさんは、ぜひそういう姿勢をアピールしてみてください。
はい、いつも通り話があっちゃこっちゃへ飛び始めたので、今回はここまでにします。
いつも着地点を決めずにジャンプしてしまうからこうなるんですね。
一時期のバトルもののマンガかよ! Σ(゚Д゚;)
ありがとうございました。
ゆぴ